多分、今の職場はホワイトだと思う。でも、なんだか不安…
このまま働いていても、『成長』していける気がしない。
この漠然とした不安はなんなんだろ?
実は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としてホワイト職場で働いていても不安に感じている人は多いです。
なぜなら、ホワイト職場のリスクやデメリットがあるからです。
私はブラック職場からホワイト職場に転職成功しましたが、ホワイト職場だからこその不安を感じています。
この記事ではホワイト職場のリスク・デメリット、そして対策方法を知ることができます。
本記事を読むことで、ホワイト職場で働いている人・ホワイト職場を目指して転職活動中の方が、これからの療法士人生を職場に頼らず、自分の成長につなげられます。
パワハラ・長時間残業はないけど、このままでいいのか不安に思っている人は必見の内容です。
【悲報】実は危険!?ホワイト職場|2大リスク・デメリットは…
ホワイト職場の2大リスク・デメリットとは
- 成長しづらい
- 人間関係が変わらない
ホワイト職場はぬくぬく働けますが、惰性でリハ職(PT・OT・ST)を続ける温床にもなっています。
リスク・デメリットを理解しておかないと、ホワイト職場に行ったことが人生にとって悪いことになるかもしれません。
ホワイト職場のリスク・デメリット①:成長しづらい
ホワイト職場で意識せずに惰性で働いていると、個人として成長できません。
ホワイト職場は比較的ストレスが低いし、指導されることが少なくなります。
そのため、現状維持となりやすいのです。
ホワイト職場は
- 残業が少ない
- パワハラがない
- 有給休暇など取りやすい
- 労働時間以外を拘束されない
- 研修会や研修発表を強制されない
などメリットはあります。ただし、勉強しなくても怒られないため自分から学ばないと成長していきません。
ブラック職場なら、指導などが活発で半強制的に研修会参加や研究発表などがあります。
私の前職では、業務開始前に勉強会・休日は研修会参加・定期的に発表などありました💦強制的に勉強せざるを得ない。
ホワイト職場では意識的に勉強したり、学ぼうとしないとリハ職として知識も技術も育ちづらい。
経年年数だけが積み上がり、能力は停滞します。
ホワイト職場のリスク・デメリット②:人間関係が変わらない
ホワイト職場は離職率が低く、人間関係が変わりづらい。
もし折角入社した職場で合わない人間がいても、なかなかその人は辞めません。
転職先を選ぶ上で離職率が低いことはホワイト職場の条件の1つですが、リスクにもなることを理解しておいてください。
【対策】コンフォートゾーンを離れることを意識する
ホワイト職場の問題点・デメリットに対する対策としては『コンフォートゾーン』を離れ『ラーニングゾーン』に行くことで解決出来ることが殆どです。
コンフォートゾーンってなに?
コンフォートゾーン(英語:Comfort zone)とは、「快適な空間」を意味する語である。心理学などでは、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指す。
Wikipedia:コンフォートゾーン
つまり、現状維持でストレス低い楽な環境から、適度な緊張・ストレスがあるけど成長できる場所を意識的に探しましょう。
上の図のラーニングゾーンにいることが最も成長できる理想の場所となります。
個人として、成長しておく必要があります。
なぜなら、今はホワイト職場でも
- 給料が減った
- 業務量が増えた
- 休日出勤が増えた
- 変な職員が入職してきた
- 上司が変わったら働きづらくなった
となるかもしれません。
もし今の職場がホワイトではなくなったら、自分にしっかりと能力・環境があれば、他の職場に転職したり、働き方を変えたり対応できます。そのために今やっておくべきことは?
リハ職+αの資格を取る
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士以外の取得して、自分に付加価値をつける・市場価値を上げる方法です。
例えば、
- 認定療法士
- 専門療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 心臓リハビリテーション指導士
- ケアマネージャー
- 呼吸ケア専門士
- 急性期ケア専門士
- 終末期ケア専門士
- 栄養サポートチーム専門士
- 機能訓練指導士
などがあります。
PT・OT・ST以外の資格を持っておくことで市場価値を上げられます。
自分の興味がある分野、もしくはホワイト職場に有利な資格を取るなどを検討してみてください。
取得や更新に『お金がかかる』・『更新が大変』がかかる可能性があるので、ご注意を。
さらに詳しく知りたい方は、メジャーな資格については簡単に概要や条件・更新についてまとめました。【【現役理学療法士が解説】病院だけじゃない!?転職先候補8選と特徴】も参考にしてみてください。
認定・専門療法士(PT・OT・ST)
認定・専門療法士はPT・OT・ST学会それぞれで、上級資格のような位置付けで存在しています。療法士として働くなら、権威性のある資格です。
理学療法士の場合
登録理学療法士は卒後5年間で「ジェネラリスト」としての理学療法士としての基盤を育成。
登録理学療法士を基盤として、認定・専門理学療法士でより専門性の高い「スペシャリスト」を目指す。
2022年11月時点では、専門理学療法士は13専門分野で
- 基礎理学療法
- 神経理学療法
- 小児理学療法士
- 運動器理学療法
- スポーツ理学療法士
- 心血管理学療法
- 呼吸理学療法士
- 糖尿病理学療法士
- 地域理学療法
- 予防理学療法士
- 支援工学理学療法士
- 物理療法
- 理学療法教育
作業療法士の方は【日本作業療法士協会:生涯教育】、言語聴覚士の方は【日本言語聴覚士協会:生涯学習プログラムについて】を参照ください。
3学会合同呼吸療法認定士(PT・OTのみ)
呼吸療法・酸素療法・呼吸理学療法士及び人工呼吸などの呼吸療法のスペシャリスト。呼吸器疾患患者のチーム医療の中で中核を成すチームリーダーとなれる人を目指します。
- 免許及び実務経験:PT・OT2年以上
- 受講申し込み時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席している
更新は5年ごとに所定の研修会等に参加が必要。
私は転職のために呼吸療法認定士を取得しました。
重宝される資格だと思います。
心臓リハビリテーション指導士(PT・OTのみ)
心大血管疾患リハビリテーション料の算定が可能となる。心臓リハビリの専門性を高められます。
- 本委員会主催の講習会を当該年度に受講していること
- 免許:理学療法士・作業療法士・医師・看護師…(計11職種)
- 心臓リハビリテーション学会員で2年以上入会している
- 心臓リハビリテーション指導の実地経験が1年以上あること、または心臓リハビリテーション研修制度により受験資格認定証の交付を受けていること。
- 申請書類が揃っていること(10症例報告など)
5年更新(学会・研修会参加、論文発表・寄稿により一定点数以上を獲得)
参考元:日本心臓リハビリテーション学会
副業を始める
副業を始めて、本業以外の収入の柱を作りましょう。スキルも手に入ります。
今のうちから少しでも病院や施設・クリニックなど就職先だけに依存するのではなく、個人でも稼げるようにしておくことは年収が低いと言われるリハ職として非常に大切な考え方です。
副業の具体例は…
- 休日に施設やクリニックでアルバイト
- 講師
- フリーランス
- ブログ
- せどり
- YouTuber
などなどたくさんあります。
いきなりハードルが高いとは思いますが、少しでも副業について調べておいて損はありません
年を取れば取るほど、失敗のダメージが大きくなります
小さく・早めにスタートしましょう!
もっと詳しく副業について知りたい方は【【生活を楽にする14個の副業】理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にこそおすすめ副業】・【理学療法士・作業療法士は副業禁止?たった7日間で副業を始めた方法】で解説しています。
ホワイト職場で個人として成長する意識
ホワイト職場で働いているからこそ感じるホワイト職場のリスクやデメリットについてお伝えしました。
ホワイト職場の2大リスク・デメリットとは
- 成長しづらい
- 人間関係が変わらない
では、その対策をどうするのか?→コンフォートゾーンを離れることを意識することです。
つまり、意識的に成長することに挑戦や勉強を続けていこうよ!って話です。
具体的には
- リハ職+αの資格を取る
- 副業に挑戦する
ことをお伝えしました。
ホワイト職場では、本人はもちろん、家族や患者さんにも大きなメリットがあります。それは間違いありません。
ただし、惰性で仕事するようになっては長い療法士人生にとって、もしかしたらマイナスになってしまうかも。
対策の根幹は『個人として成長し続けること』にあります。
個人として成長していれば、つまりは職場に依存していなければ、職場での多少嫌なことをスルーしてもいいし、他の職場に転職してもいいし、辞めたっていいんです。今の職場にしがみつく必要がなくなります。
本記事が少しでもリハ職の方にとって、有意義な情報があれば嬉しいです。
ホワイト職場への転職を考えている方は【なんとなくで転職出来ちゃう理学療法士|成功につながる6つの方法論】を参考にしてみてください。
今の職場がブラックならホワイト職場に転職しましょう!そのために転職サイト/エージェントは強い味方。どこを使えば良いのか知りたい方は【【脱・社畜】リハビリ職種向け転職サイト・エージェントおすすめランキング】を参考に。
今回はこの辺で!ありがとうございました!