転職活動中で給料は気にしてるけど、福利厚生って何を見たらいいの?
そもそも福利厚生って、必要?イマイチ分かんないんですけど…
入職してみないと分からないっしょ
そう考えている方、めちゃめちゃ危険です!
福利厚生はめちゃめちゃ重要です
単純に自分に必要な福利厚生で手当が貰えれば給料が増えたり、休日が増えたりするからです
私(hamaguri)は現役で10年働いている理学療法士です。今は病院勤務しており、転職活動時に休日が多いことを調べ、前職よりも休日が増えたことでモチベーションを維持できて働けています。
本記事では網羅的に福利厚生の17種類について説明していきます
まずはどんな福利厚生があるのかを知っていただいて、自分に関係のあること・興味のあることを見つけましょう
給料は求人票に載っていることが殆どですが、福利厚生は記載が無いことが多いです💦
確認方法もお伝えしていきます
福利厚生は大きく2つあります
- 法定福利厚生(6種類):法律で必ず整備されている
- 法定外福利厚生(11種類):法律上の制限はなく、企業側が自由決められる
計17種類あるので、それぞれ確認していきましょう
【病院勤務PTが解説】福利厚生の17種類をリハ職目線で解説
全17種類を確認しておきましょう
法定福利厚生
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
- こども・子育て拠出金
法定外福利厚生
- 住宅関連
- 通勤関連
- 健康・医療関連
- 休暇関連
- 育児・介護支援関連
- 慶弔・災害関連
- 体育・レクリエーション関連
- 財産形成関連
- 業務関連
- 職場環境関連
- 自己啓発関連
どうせ、実際に入職してみないとわかんないっしょ
そう思う方も多いと思います。私もそう思っていました。
しかし、
- どんな福利厚生があるか知っている
- 求人票の見方を知っている
- 求人票に記載されていない福利厚生を調べる方法を知っている
が分かっていれば、十分に入職・転職前に確認は出来ます!
リハ職にとって特に重要だと思う福利厚生や求人票の画像つきで見方を知りたい方は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が最低限見ておくべき福利厚生5選も見てみてください
福利厚生17つを順に解説していきますので、興味がある部分だけ読んでもらうのが良いと思います
法定福利厚生
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
- こども・子育て拠出金
正社員の方であれば、確実に福利厚生として利用できます
パートタイム労働者であっても一定以上の勤務日数・時間であれば、加入されています(厚生労働省:同一労働同一賃金ガイドライン)
健康保険
病気や怪我をした際に医療費が自己負担が1〜3割となる。病院での診察や薬代として、1〜3割が自己負担額となります。高額療養費制度もあり、一つの医療機関で1ヶ月間の間に高額な医療費が請求された場合に一定額以上は自己負担が増えないなどの制度もあります。
介護保険
40歳以上で保険料の徴収がされます。自身が介護を必要となった場合に40歳以上であれば特定疾患に該当、または65歳以上なら全ての方が介護サービス等が受けられるようになります。
厚生年金保険
全国民が加入する国民年金に加えて、会社員は厚生年金が上乗せ部分として加入します
雇用保険
いわゆる失業保険になります。職場を退職等(自己都合でも利用可)して仕事をしていない期間に失業手当ももらうことが出来ます。
労災保険
勤務中や通勤中などに病気や怪我をした場合に医療費を負担してくれる制度となります。
働けない場合には給付を受け取れます。
こども・子育て拠出金
厚生年金加入者(従業員)は全額企業負担(健康保険や厚生年金は企業・従業員で折半)で税金として納めています。そのため、給料からの天引きはありません。
支給については、子育て世代の方に児童手当として支給されたり、放課後の児童クラブの運営費に当てられたり、企業で託児所を運営する際に助成金などに利用されます。
法定外福利厚生
- 住宅関連
- 通勤関連
- 健康・医療関連
- 休暇関連
- 育児・介護支援関連
- 慶弔・災害関連
- 体育・レクリエーション関連
- 財産形成関連
- 業務関連
- 職場環境関連
- 自己啓発関連
企業によって全くと言っていいほど、内容が違いますので、よく確認しておきましょう
住宅関連
家賃の一部が支給されたり、職場によっては持ち家であっても一部を支給してくれる職場もあります。また社宅が用意される職場もあります。
通勤関連
通勤手当として公共交通機関の定期代やマイカー通勤でガソリン代が一部または全額支給されます
健康・医療関連
健康診断や人間ドックなどの利用費を一部または全額支給されます
育児・介護関連
職場に託児所があったり、法律上の育児休暇よりも長期で育児休暇が取得出来ることがあります
慶弔・災害関連
職員の結婚や出産の祝い金や災害時の見舞金などがあります
休暇関連
夏季休暇やリフレッシュ休暇など、年次有給休暇以外の休日を設定してます
体育・レクリエーション関連
最近はコロナで難しいですが、社員旅行やスポーツ大会などです。割引料金でジムなどの利用が可能な場合もあります
財産形成関連
給料天引きが可能な預金制度、確定拠出年金(企業型なら企業半分・本人半分拠出)や会社の持ち株制度などがあります
業務関連
職務に関連する研修会等への参加や資格取得にかかる費用の全額または一部を支給してくれる職場もあります。研修会では旅費なども含めて、支給してくれるかもしれません。
職場環境関連
社員食堂やスマホ、社用車の貸し出しなどがあります
自己啓発関連
職場でセミナーの開催や外部のセミナーの参加費などが一部または全額が支給されます
なぜ、福利厚生があるのか?
なぜ、職場に福利厚生があるのか?それは、
- 人材確保(離職防止)
- 従業員のモチベーションup
- 社会的信用
のためです
福利厚生なんか、関係なくね?給料あげてくれや!
そう思う方も多いと思います💦
もちろん、給料upしてくれれば従業員としては嬉しい限りですが、いくら給料でも慣れていってしまいますし、全職員の給料を一定額上げることはかなり会社としてはお金がかかります
だったら、社員食堂を整備するなどして、福利厚生で従業員の満足度を上げる方がコスパが良いと考えられます
そのため、給料はもちろんですが、福利厚生を考えずに転職活動をすることは非常に非効率です
リハ職はなぜ福利厚生について知っておくべきなのか?
リハ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の人は仕事の「やりがい」を強く感じる一方、「給料」に対する満足度は低いです
神山らの研究によると【作業療法士・理学療法士の職業生活満足度に影響を与える要因(理学療法科学;2020年35巻5号)】では0〜10(満足)の11段階評価での中央値は、作業療法士・理学療法士の
- 仕事に対するやりがい:7
- 職場の人間関係:7
- 雇用の安定性:7
- 福利厚生:7
- 賃金:4
であり、やりがいは感じている一方、給料に不満を抱くセラピストは多い
職場に対する満足度を大きく左右するのが『福利厚生』です
福利厚生が手厚い職場は『ホワイト職場』である可能性が高いと思っています
だからこそ、リハ職こそしっかりと福利厚生について知っておく必要があります
福利厚生により、
- 基本給以外の手当として給料全体として多く得られること
- 金銭以外のメリットを感じること
で仕事へのモチベーションが上がります
住宅手当や通勤手当が手厚く貰えれば、実際の給料upするわけですから、間違いなく嬉しいですよね。
給料以外でも友人の職場では有名ホテルに毎年1泊無料の福利厚生にあります
直接お金が貰えるわけでは無いけど、気持ち的には結構嬉しいですよね
リハ職は一般労働者よりも年収は低い職場が多いです
そのため、
- 住居手当など手当で実質の給料upを狙うこと
- 給料での不満をお金以外の福利厚生でお得を感じること
で仕事のモチベーションを維持していく必要があります💦
福利厚生が求人票に載っていない!どうする?
求人票に給料は載っていることが殆どですが、福利厚生はあんまり載ってないよね?
確認方法は
- 直接、転職先に問い合わせる
- 職場見学時に担当者に確認する
- 転職サイト・エージェントを通して確認する
私のおすすめは「転職サイト・エージェントを通して確認する」方法です
なかなか直接確認するのはハードル高くないですか?
こんな事聞いていいのかな?心証悪くないかな?
などと私は考えてしまいます
そんな時は転職サイトやエージェントを介して福利厚生について確認してもらうえば、匿名で確認可能なので気持ち的に楽になりますよね
まずは求人票の見方を知りたい方は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が最低限見ておくべき福利厚生5選を見てみてください
リハ職は福利厚生を知ることで仕事の満足度・充実度が変わります
法定福利厚生は最低限知っておき、法定外福利厚生で自分にとって必要な・充実していてほしい福利厚生があるか確認しましょう
転職を考えている方には給料だけでなく、福利厚生による影響も大きいからです
なぜなら、リハ職は一般的に給料は低い💦
だからこそ、基本給だけを頼りにしていると仕事の満足度は下がっていってしまいます…
同じ基本給でも自分の状況に合わせて手当がしっかりあれば、給料upとなります
また給料以外の福利厚生によって、仕事へのモチベーションが変わって来ます
今回説明した福利厚生の17種類を知っておくことでリハ職として満足して働くことにつながると思っています
今回は『福利厚生』に注目して説明させてもらいました
私がこのブログを運営する目的な『リハ職の同志にホワイト職場で働いてほしい』
ただその思いで運営しています
そのためのホワイト職場を見つけるために、「福利厚生」が非常に重要なポイントになります
是非、今回の福利厚生についての認識を深めてもらって、
自分の職場の福利厚生はどんなものがあるのか?
転職先候補と比べて、どうなのか?
考えるきっかけになれば嬉しいです
今回はこのへんで
ありがとうございました!