ここに公務員のリハ職として働いてるけど、副業ダメなんだよね?
どこからが副業なの?
リハ職でも出来る副業ってある?
副業したいなら、公務員辞めるしかないの?
リハ職(理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)といえど、公立病院などに勤務していれば公務員となります
公務員は原則として営利目的の副業については禁止される事が殆どです
知らずに副業していると場合によっては減給や懲戒解雇されることもあります
でも、給料up・お金に余裕を持つために副業やってみたいけど、大丈夫?
公立病院・民間病院どちらも勤務経験がある現役理学療法士です。リハ職としての副業の捉え方や副業範囲などを私なりにお伝えしていきます。
本記事を読むことで公務員副業禁止の原則となる法律が分かり、リハ職の副業や転職について知ることが出来ます
- 許可の範囲内で副業するか
- 年収の高い職場へ転職するか
- 副業OKの職場に転職するか
を考えていく必要があります
本記事内容について、なるべく正確な情報をお伝えするように調査はしておりますが、本記事内容によって不利益が出た場合においても私が責任を取ることが出来かねます。
副業が可能かどうかは所属先の判断によります。
私は法律の専門家ではありませんので、実際に副業を始める際はご自身で確認・判断していただき、自己責任で願い致します。
公務員副業禁止はどうして?どこまでは大丈夫?
公務員の副業は『国家公務員法』『地方公務員法』によって制限されています
公務員は法律によって制限されています。
民間は法的拘束力は無い。
民間企業では就業規則によって副業を認めないとしていても法的な拘束力はありません。
ただし、民間企業でも就労規則により副業禁止としている場合は上司に副業について相談しておくのが、ベターかと思います。もし何か問題が起きた場合には、色々と面倒になります。
国家公務員法
第103条(私企業からの隔離):職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
e-Gov法令検索:国家公務員法
第104条(他の事業又は事務の関与):職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。
e-Gov法令検索:国家公務員法
地方公務員法にもほぼ同じ内容の法律があります
国家公務員法
第99条(信用失墜行為の禁止):職員は、その官職の信用を傷つけ、又は官職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。
e-Gov法令検索:国家公務員法
第100条(秘密を守る義務):職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする。
e-Gov法令検索:国家公務員法
第101条(職務に専念する義務):職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、政府がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない。職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、官職を兼ねてはならない。職員は、官職を兼ねる場合においても、それに対して給与を受けてはならない。
e-Gov法令検索:国家公務員法
地方公務員法にもほぼ同じ内容の法律があります
- 第33条(信用失墜行為の禁止)
- 第34条(秘密を守る義務)
- 第35条(職務に専念する義務)
つまり、
- 営利目的で働いちゃダメ
- 営利目的でなくても報酬があるなら許可が必要
- 公務員の信用を落とす行動は止めてね
- 仕事で知った情報は話さない・使わないでね
- 公務員の仕事に専念してね
ということになります
で、どこまでが副業OKなの?
基本はお金を貰っているなら、基本は職場に確認が必要となります。ただし、例外もあるので知っておきましょう。
では、公務員でも出来る副業はあるのか?
全ての副業がダメという訳ではありません
本記事内の『副業』について定義すると、【公務員・本業からの給料以外に収入(お金)を得ること】を指します
副業の内容や金額よっては所属の報告・許可が必要となるので要注意です!
・不動産事業:あくまで営利目的でない売買や賃貸業です。年間利益が500万円以下など条件があるようです。年間500万円以上は所属の許可が必要となります。
・株式投資/FX/仮想通貨等:原則許可不要。資産形成なので基本的に問題ありません。年間20万円以上利益が出た場合、確定申告が必要です(全ての人に適応)。『特定口座・源泉徴収あり』であれば、基本確定申告不要となります。
・小規模農業:規模によっては許可が必要。自給目的など営利目的で無ければOKです。
・講演・執筆活動:許可が必要。
公務員リハ職が給料upを目指すなら副業or転職を
公務員リハ職が給料upを目指すなら
- 副業をするか
- 転職をするか
- 昇進をするか
が基本です。
公務員であれば、年齢や勤務継続年数などにより少しずつ基本給upが望めます
それじゃあ、満足出来ない!もっとお金に縛られずに生活したいんです!
そう思って、副業などを考えたと思います
給料upを狙うなら、公務員を続けながら可能な範囲の副業をするか、転職するかの2択になります
公務員は退職金制度も民間企業よりもしっかりしていたり、安定感が非常に高いですよね。公務員を続けて行くなら、認められた範囲で行う必要があります。
でも、そんな副業とかバレないっしょ?
バレづらい方法はありますが、バレない保障はありません。自己責任でお願いします。
公務員は法的に副業禁止されている範囲があります
注意だけでもその職場に居づらくなってしまいますし、最悪の場合は懲戒解雇(退職金なしの強制解雇)となってしまいます。そのため、安易な気持ちで副業はおすすめ出来ません。
しっかりとどこまでは認められているのかを理解して、可能な範囲での副業とするか、転職するかを考えましょう。
リハ職におすすめ副業6選
現実的に普通の公務員リハ職が出来る範囲でお伝えしています
民間で働いている方も参考にしてみてください
許可が必要なものと不要なものがあります
- 株式投資・FX・仮想通貨等(原則、許可不要)
- 講師(許可必要)
- 監修・執筆等(許可必要)
- 他施設での非常勤勤務(許可必要)
もし、不動産・土地を持っているなら
- 不動産管理(許可必要)
- 農業(営利目的でなければ許可不要)
株式投資・FX・仮想通貨等
株式の短期売買やFX、仮想通貨はリスクが高いので、自身で判断してください
因みに私の資産管理は殆ど株式でインデックス投資を長期で行っています
講師(許可必要)監修・執筆等(許可必要)
ある程度の実績が必要となるのでハードルは高いです
私は某学会の会計をしていましたが、参加人数が数十人程度の規模で講師の方には7〜10万円程度+旅費・宿泊費をお渡ししていました
本当に転職するべきか?公務員を辞めるデメリットも知っておこう
公務員を辞めてまで転職をするべきか考えましょう。
給料upする転職先が見つかったとして、
- 福利厚生が下がる可能性がある
- 退職金が少なくなる可能性がある
- 住宅ローンなど高額なローンを組みにくくなる
- 賞与の変動リスクが大きい
給料upもしっかりと年収で比較すること、そして賞与がどの程度がを確認しましょう
コロナウイルスによって賞与が無くなった病院もありましたよね…同じ医療職として、本当に辛い気持ちでいっぱいです…
公務員はどうでしょうか?
2020年度の公務員の賞与が10年ぶりに0.05ヶ月分引き下げ
参考元:日本経済新聞
減額にはなりましたが、比較的軽微で済みました…
民間企業では一気に賞与ゼロとなるリスクがあります
それでも年収up出来る転職先を探すのも、副業にコミット出来る職場への転職を目指すなら、私は全力で応援していきます
公務員でいることで自分のやりたいことが出来ないなら、是非転職を検討しましょう
ただし、
- 福利厚生が下がる可能性がある
- 退職金が少なくなる可能性がある
- 住宅ローンなど高額なローンを組みにくくなる
- 賞与の変動リスクが大きい
公務員を辞める、または諦めるデメリットを認識した上で判断してください
【まとめ】公務員リハ職にとって副業は厳しい…転職するのもあり
本記事を見てくださった皆さんは少しでもお金を稼ぎたいという気持ちで副業について考えていると思います
公務員は法律によって営利目的の副業は原則禁止になっています
民間ではもし就業規則で副業禁止となっていても、法的拘束力はありません
はっきりとどこまでが副業と言えるのかはケースバイケースとなるようです
- 営利目的でないこと
- 私企業と関係を持たなこと
- 守秘義務
- 公務員としての信頼を落とさないこと
- 本業に影響が無いこと
- 株式投資・FX・仮想通貨等(原則、許可不要)
- 講師(許可必要)
- 監修・執筆等(許可必要)
- 他施設での非常勤勤務(許可必要)
もし、不動産・土地を持っているなら
- 不動産管理(許可必要)
- 農業(営利目的でなければ許可不要)
- 福利厚生が下がる可能性がある
- 退職金が少なくなる可能性がある
- 住宅ローンなど高額なローンを組みにくくなる
- 賞与の変動リスクが大きい
現在、公立病院等で勤務する公務員の方やこれから転職先として公務員を目指している方は公務員を諦めてまで副業をするのかは十分に考える必要があります
本記事が少しでもリハ職の方の転職について役に立っていれば嬉しいです
公立病院等(公務員)になるか、民間病院・施設等にするか気になる方は【【公立?民間?】リハ職が判断する4つのポイント【ホワイトが最重要】】を御覧ください
今回はこのへんで
ありがとうございました