・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と検索すると「やめとけ」が上がってくる…
・あれ、職業選択ミスった⁉︎でも、これから他の職業になるわけにもいかないし…
・このままPTを続けていても大丈夫なのか?
を解決します。
既に療法士なら早めの対処をしないとマジでヤバいよ!(語彙力の低さ😅)
実は理学療法士(PT)の状況は年々悪くなっています。
なぜなら、2026年に療法士が余る予想だから。※厚生労働省試算
今の職場に不満を持ちながら、特に何もせず、「なんとなく働いていれば給料も上がるっしょ!」と思っているようなら、危険すぎ。
本記事では「理学療法士 やめとけ」の根拠を理解でき、対処することを目的としています!
本記事を読めば、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としてこれからの働き方に自信を持てます!
- 将来性が低い・療法士が増えすぎ
- 給料が低い
- 休みにくい
- 業務量が多い
- サービス残業が多い
- 人間関係がしんどい
- 頑張りが認められない
根拠について、納得したら、どうしたら自分の働き方を変えていく必要があるのか、3つの対処法をお伝えします。
「やめとけ」に不安になった新人療法士やリハ職を目指している学生さんは必見の内容です。少しでも不安があるなら、読み進めてください。
【納得】「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 やめとけ」と言われる7つの根拠とは?
- 将来性が低い・療法士が増えすぎ
- 給料が低い
- 休みにくい
- 業務量が多い
- サービス残業が多い
- 人間関係がしんどい
- 頑張りが認められない(誰がやっても同じ診療報酬)
理由が分かれば、対処法も見えてくる。
「理学・作業療法士、言語聴覚士 やめとけ」根拠①:将来性が低い・療法士が増えすぎ
理学療法士はこの10年で10万人→20万人に2倍になっています。
- 2026年:供給数(療法士の取得単位数)と需要数(患者・利用者の必要単位数)が逆転する→療法士多すぎ状態
- 2040年:供給数(療法士の取得単位数)が需要数(患者・利用者の必要単位数)の1.5倍になると推定されています。
2026年には需要ケース①(時間外労働0時間・有給休暇年間20日取得するケース)で、需要数と供給数が逆転(療法士が過剰な状態)になります。平成31年のデータでも需要ケース②・③では、既に療法士が過剰…
若い療法士に安い給料で働いて貰えばいいや。
だって、資格さえあれば誰がやっても同じ診療報酬だから…
「理学・作業療法士、言語聴覚士 やめとけ」根拠②:給料が低い
給料が低い・昇給も少ない!
労働者全体と比較すると、
給与所得者(年収) | リハ職(PT/OT/ST) 視能訓練士 | 全労働者 |
---|---|---|
①企業規模1人以上 (非正規雇用含む) | ー | 約433万円 |
②企業規模10人以上 (フルタイム勤務のみ) | 約427万円 | 約489万円 |
平均年齢(情報元②) | 35.1歳 | 43.4歳 |
情報元 | ①令和2年民間給与実態統計調査 (国税庁) | ②令和3年賃金構造基本統計調査 (厚生労働省) |
年齢で比較較すると、
年齢 | PT/OT/ST/ 視能訓練士 | 全労働者 |
---|---|---|
〜19歳 | ー | 254万円 |
20〜24歳 | 329万円 | 320万円 |
25〜29歳 | 380万円 | 397万円 |
30〜34歳 | 414万円 | 449万円 |
35〜39歳 | 437万円 | 498万円 |
40〜44歳 | 487万円 | 532万円 |
45〜49歳 | 516万円 | 555万円 |
50〜54歳 | 539万円 | 589万円 |
55〜59歳 | 575万円 | 581万円 |
60〜64歳 | 479万円 | 436万円 |
65〜69歳 | 357万円 | 362万円 |
70歳〜 | 330万円 | 326万円 |
※企業規模10人以上・フルタイム勤務のみ
他の医療系職種と比較してみると、
職業 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
医師 | 1378.3万円 | 45.3歳 |
薬剤師 | 580.5万円 | 41.1歳 |
診療放射線技師 | 546.7万円 | 41.9歳 |
看護師 | 498.6万円 | 41.2歳 |
臨床検査技師 | 496.5万円 | 41.6歳 |
全労働者平均 | 489.3万円 | 43.4歳 |
PT・OT・ST | 426.5万円 | 35.1歳 |
ケアマネ | 409.7万円 | 50.9歳 |
准看護師 | 406.7万円 | 50.4歳 |
栄養士 | 367.6万円 | 37.4歳 |
※条件;企業規模10人以上・フルタイム勤務者
昇給は毎年2,000円〜5,000円くらいが相場
約20年間で理学療法士の給料は下がっています(1995年→2016年)。
そして、昇進しづらい。
役職も人数が限られ、年功序列なので今の20代・30代で役職を持てるのはごく一部の人。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の
- 平均年収は労働者全体よりも約60万円低い。
- 他の医療職と比べても、低い方。
- 昇給は毎年2,000円〜5,000円が相場。
- 医療職種においてこの20年間でリハ職だけ給料が伸びていない。
- 昇進が難しい。
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」根拠③:休みにくい
療法士は担当制のため、急な休み・長期の休みは取りづらいです。担当者が休みだと、マンパワーによりますが、人手不足の職場だと患者さんのリハビリを休みになってしまうかも。基本的には他の療法士に代行してもらうことになりますが、職場によっては頼みづらい雰囲気があります。
特に外来・訪問の場合は急な休みが取りづらい💦
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」根拠④:業務量が多い
療法士の仕事は
- 通常のリハビリ介入
- リハビリ総合実施計画書の作成・説明
- 部内・院内の研修や症例発表
- 部内・院内の委員会活動
- カンファレンスへの参加
- カルテの記載
- ミーティング
- サマリー作成
- リハ室の掃除
- 新人指導
- 学生指導
- 学会発表
など、業務を上げればキリがありません…
通常のリハビリに加えて、カルテを書いて、サマリーを書くだけでも時間がありません。
さらに、いろいろと業務があるので、私はPT1〜3年目に月70時間残業し、深夜1時まで残業をしたことがあります🥶
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」根拠⑤:サービス残業
根拠④の業務量が多いため、どうしても残業が発生する職場が多いです。でも、残業代が支払われないサービス残業が横行しています…
6割の療法士は残業代を全額支払われていません!
そして、3割以上は『すべて』サービス残業という悲劇…
私の前の職場では、
仕事が遅いのは個人の責任だよね
と残業代がほぼ申請出来なかった…
50時間残業して、申請は3時間ほど…
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」根拠⑥:人間関係がしんどい
どの職場にもありますが、人間関係がしんどくなることがあります。スタッフ間では、学生実習→新人の流れになるので、指導する側・指導される側となりやすく、パワハラ・モラハラ・アカハラなどの温床に😱
患者さんとは20分〜60分間ずっと個別で対応、入院だと長くて半年、外来・訪問となれば年単位での付き合いになります。そのために人間関係が密になりやすく、ストレスを感じる療法士が多いです。
患者さん・利用者さんに暴言を吐かれたり、暴力を受けたりすることもあります。
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」根拠⑦:頑張りが認められない
理学療法士は1単位20分で診療報酬を受け取りますが、資格さえあれば誰がやっても同じ診療報酬です。
どんなに自分の能力を高めても診療報酬は一緒なので、企業(病院や施設)としては、
資格を取ったって、給料を上げる必要は無いよね。
だって、病院(施設)の収益は変わらないんだから。
となる経営者もいます。というか、企業としては生み出す収益は変わらないため、どんどん給料は上がりづらいんですよね。
めちゃめちゃ頑張って資格取得しても、職場独自の人事考課制度で微々たる昇給する程度…
研修会など積極的に参加して知識や技術を高めても資格として残らないなら、評価すらされない職場は多い。
そして、大抵の場合は「自己研鑽」として、自分の休日・自分のお金を削って研修会などに参加するのが慣例です。
自分の職場や転職候補先がブラックなのか判断したい方は【理学療法士(リハ職)ってなぜブラックになりやすい?簡単5ステップで見極める】で詳細を説明しています気になる方はどうぞ。
【解決】「理学療法士やめとけ(作業療法士・言語聴覚士)」3つの対策は?
「やめとけ」の根拠についてお伝えして、ネガティブな気持ちになったと思いますが、
「療法士を辞めよう」とは思っていません!
しっかりと対処していれば、働きやすい職種です。
具体的な対処法は
- 給料が上がりづらいことを知っておく
- 『早めに』ホワイト職場に転職する
- 副業を始める
3つの対処法を知っていれば、ぬくぬくと理学療法士ライフを楽しみながら、自分・家族との時間もしっかりと確保できるようになります。
「理学療法士 やめとけ」対処法①:給料が上がりづらいことを知っておく
国家資格だからと、給料に対して過剰な期待をしないことです。過剰な期待が強い不満・ストレスとなります。
年齢 | PT/OT/ST/ 視能訓練士 | 全労働者 |
---|---|---|
平均年収 | 427万円 (平均年齢;35.1歳) | 489万円 (平均年齢;43.4歳) |
〜19歳 | ー | 254万円 |
20〜24歳 | 329万円 | 320万円 |
25〜29歳 | 380万円 | 397万円 |
30〜34歳 | 414万円 | 449万円 |
35〜39歳 | 437万円 | 498万円 |
40〜44歳 | 487万円 | 532万円 |
45〜49歳 | 516万円 | 555万円 |
50〜54歳 | 539万円 | 589万円 |
55〜59歳 | 575万円 | 581万円 |
60〜64歳 | 479万円 | 436万円 |
65〜69歳 | 357万円 | 362万円 |
70歳〜 | 330万円 | 326万円 |
※企業規模10人以上・フルタイム勤務のみ
例えば、25万円から税金・社会保険料を除いた手取り額は20万7,046円(ファンジョブ:手取り計算で40歳未満・扶養家族なしの場合)
私の給料が気になる方は【【給料明細公開】理学療法士20代のリアルな手取り給料は…】をご覧ください。
「理学療法士 やめとけ」対処法②:『早めに』ホワイト職場に転職する
ホワイト職場で働きましょう!
当ブログのコンセプトは『環境で人生は変わる!転職で人生は変わる!』
職場に何を求めるのか?優先するのか?
- 給料
- 残業
- 通勤時間
- 年間休日・有給
- 子育てに理解があること
など、自分が職場に求める優先順位をつけましょう。
ただし、『早めに』行動する必要があります。
理学療法士はこの10年(平成24年→令和4年)で10万人→20万人に倍になりました。そして、厚生労働省の試算で2026年にはPT・OTの供給量が需要を上回ってしまいます。
タイムリミットはどんどん近づいているので、
そのうち良い職場があったら転職しようかな。
では、遅すぎです!
今の職場で満足していない方は『早めに』転職活動を始めましょう!
まだ、供給量(療法士の数)が足りていない今の内に『早めに』ホワイト職場に転職する必要があります。なぜなら、ホワイト職場は辞める人が少ないので、募集がかかりづらいです。毎年募集しているわけでは無いかも。
しかし、転職先がさらにブラックだった…なんてことにならないように、転職サイト/ エージェントなどを利用して、しっかりと情報収集する必要があります。
私は転職エージェントを利用して、長時間サービス残業・休みが取れない職場から、残場ほぼなし・有休20日利用できる職場に転職できました。
どんな転職サイト/エージェントがあるのか知りたい方は【【7社併用した現役PTが徹底比較】転職サイト・エージェントおすすめランキング7選|PT・OT・ST向け】で詳しく解説しています。
「理学・作業療法士、言語聴覚士やめとけ」対処法③:副業
全療法士に【副業】を勧めたい!
理学療法士のメリットは夜勤が無いこと。週5勤務が多いし、働く時間が決まっているので副業に取り組みやすい職業です。
副業ですぐに稼げる訳ではありませんが、自分で1円でも稼いだお金は給料とは全く違う嬉しさがあります
いやいや、副業してる時間とか無いって!!!
そうですよね💦本業が忙しすぎますよね…
副業をするには本業の方で長時間労働していたら出来ません。
どうしたら、定時に帰れるかどうか、効率的に仕事するにはどうしたらいいか?
仕事や子育てに忙しいリハ職の方は多いと思いますが、小さく副業をスタートするのがオススメです。
- 副業に興味を持った方は【【生活を楽にする14個の副業】理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にこそおすすめ副業】
- 少しだけでも副業に興味が出てきた方、公務員で副業出来ないでしょ?と思った方は【公務員の副業禁止はどこまで?リハ職が給料upするための副業6選と転職】
- 3つの対処法についてさらに詳しく知りたい方は【「理学療法士やめてよかった」の前に、どうせなら3つだけ試してみませんか?】
をご覧ください。
「やめとけ!」の前に理学療法士のメリットを確認
理学療法士のメリットは
- 国家資格
- ノルマが限定的
- 転職・復職しやすい
- やりがいを感じやすい
- 3年目以上なら裁量権が増える
国家資格
理学療法士は国家資格です。
一定の社会的地位があるので、専門性を持って働けます。社会全体としてみると「国家資格」を持っていることは一つの自信なります。
国家資格を取るために3〜4年間、一つの資格を取るために勉強・実習を化させ、実際に試験にも合格してきたわけですから。自信を持ちましょう!
ノルマが限定的
リハ職ではノルマがなかったり、あっても取得単位数くらい。
20単位以上は取れよー
など、課している職場もあります。疲弊するのでなるべく避けましょう。
しかし、単位数ならある程度自分でコントロールできます(単位数などノルマがある職場は疲弊していくだけなので、避けた方が無難)。
例えば、営業職のように契約を取るなど、自分の力だけではどうしようもないノルマではないことが多いのが救いですね💦
転職中の方なら、エージェント経由や見学の際などに
こちら(転職先)では皆さん、1日何単位くらい取得されていますか?
とか、サラッと聞いてみるのもありかも。
うちはみんな頑張って、20単位を目標にしています。
と言われたら、要注意!
そもそもノルマがない職場も多い。ノルマがあっても、自分でどうにかなる場合が多い。
転職・復職しやすい
転職先にもホワイトな職場もあれば、ブラックな職場もあります。「働ける場所がないー💦」とはなりません。また、子育てなどで一度仕事から離れた場合でも、復職もしやすい職業です。やはり、国家資格は強い。
でも、ブラックな職場も多いので、どこでも良いからと選ぶと必ず後悔しますのでご注意を!一人で転職先を選ぶには情報が少なすぎたり、履歴書・面接対策したり転職活動は大変です。私は転職エージェントを利用して、不明点を転職先に確認してもらったり、相談したりしながら進めていくのがおすすめ😁
気になる方は【【7社併用した現役PTが徹底比較】転職サイト・エージェントおすすめランキング7選|PT・OT・ST向け】で詳しく解説しています。
やりがいを感じやすい
理学療法士は人と関わる職業です。そして、病気や怪我、年齢などの問題を抱える方と接することで、『直接』感謝されることがあります。やりがいは本当に感じやすい。
アメリカのシカゴ大学トム・スミスさんの研究になりますが、(Tom W.Smith:2007)によると「職業の満足度・働きがい」で全職種中第2位です。
3年目以上なら裁量権が増える
職場にはよりますが、独り立ちの目安が3年目くらいです。訓練内容・カルテ記載・サマリー記載など先輩療法士に確認してもらっていたものが自己判断になります。
リハ職の良い点は、訓練内容など療法士の判断で決められたり、1日のスケジュールを決められたり、『裁量権があります』。
自分で決められること(=裁量権)は精神衛生上、非常に大切!
3年目以上は徐々に拡大してきます。
【まとめ】解決!「理学療法士 やめとけ」と言われる7つの根拠と3つの対策で一歩前へ進む
- 将来性が低い・療法士が増えすぎ
- 給料が低い
- 休みにくい
- 業務量が多い
- サービス残業が多い
- 人間関係がしんどい
- 頑張りが認められない
となり、結構しんどいのがリハビリ職種です。
ただし、「やめとけ」根拠を知った上ならしっかりと対処法を知れば働きやすいのもリハ職です
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のメリットは
- 国家資格
- ノルマが限定的
- 転職・復職しやすい
- やりがいを感じやすい
- 3年目以上なら裁量権が増える
- 給料が上がりづらいことを知っておく
- 『早めに』ホワイト職場に転職
- 副業を始める
当ブログ名でもあり、核心は『リハ職、ホワイト職場を目指す』です!給料だったり、業務量だったり、働きやすさは職場によります。自分の目標や価値観に合った職場や働き方を探すことで、理学療法士としての未来を切り開くことができます。
自分に合ったホワイト職場を見つけて、療法士として働くことを心から応援しています!
現状に不安や不満のある療法士の方に少しでも役立てれば、本当に本当に嬉しいです。
転職も一つの選択肢というのは分かったけど、どうしたらいいの?
と思った方は、
を参考にしてみてください。
今回はこのへんで😁ありがとうございました!
今、「やめとけ」と言われる事実を知って、不安になったのなら、【行動】しましょう!手遅れになる前に一歩先を足を踏み出していきましょう😁私はあなたを全力で応援してます!!!