- 退社までどんなスケジュールで動いたら良いの?
- 上司が恐くて、なかなか退職のことが言えずにズルズル来ていて…
- どうせ辞めたらもう会わないから、直前でいいでしょ。2週間前までに言えば良いって聞いたし。
- 私の職場は退職希望を1年前に報告するように言われたんだけど、本当にそうしないと辞められないの?
医療職が円満退社するための理想的な時期別・スケジュール、気をつけるポイントって何?そんな疑問を解決していきます。
私(hamaguri)は現役で約10年理学療法士として働いており、ブラック病院からホワイト病院へ転職を成功させて、今はぬくぬく働いております。ブラック病院からの退職の際は円満退社出来たため、今でも前の職場の同僚に会っても気まずい思いはありませんし、同期とは今でも楽しく集まることもあります。ただ、失敗もあり、殆ど全ての有給休暇をドブに捨てた苦い経験もあります。
本記事を読むことでこれからも理学療法士(作業療法士・言語聴覚士も)として働く中で人間関係を保ちながら、転職するためのステップを時期別に分けて知ることが出来ます
円満退社に向けて退社までに
- 6ヶ月以上前
- 6ヶ月~3ヶ月
- 3ヶ月~1ヶ月
- 1ヶ月以内
の時期別に分けて注意点やポイントを解説していきます。今回は転職スケジュールにも少し触れますが、円満退社にフォーカスしてお伝えしていきます。
【超重要】円満退社する方法をスケジュール・時期別に4つのステップで解説
医療職が円満退社をすることは超重要課題の1つです
なぜ円満退社しないといけないのか?
- 今後も学会や研修会などで合う可能性がある
- 理学療法士業界は狭い
- 変な噂を立てられたくない
業界自体が狭いので、「もう理学療法士、辞めます」とか「県外に行きます」といった方以外はなるべく円満退社を目指してもらう方が今後のリハ職人生にプラスになると思います
ただし、これからお伝えるする内容はあくまで【理想的な】スケジュールになりますので、「今すぐに辞めないと自分がもたない」「今じゃないとチャンスを逃してしまう」と行った方はこのスケジュール通りにする必要は全くありません
退社まで6ヶ月以上
- 転職活動を始める(なるべく退社1年以上前から)
- 転職活動はバレずに行う
- 退社1年前には退職願を出せって、本当!?
転職活動を始める(なるべく退社1年以上前から)
なるべく早く転職活動を始めましょう!
来年4月入職の募集で今年の7月くらいに採用試験を行う職場があります。なるべく早く転職活動を開始しましょう。
狙っている職場が募集しているか、しっかりと日々確認しましょう。直接問い合わせて、新規採用の予定があるのか確認する必要があります。
ただし、非公開での求人や一定期間しか募集要項を出さない職場もあります。
転職サイト・転職エージェントの利用しておけば、いつの間にか募集がかかっていてもう提出期限が過ぎてたなんてことのリスクも減るかと思います。なかなか狙っている職場に直接電話するのもハードルが高いですしね。
そのため、なるべく早くから転職活動をする必要があります
転職活動はバレずに行う
転職活動はバレずに行ってください!
転職先が全く決まっていない状態でバレてしまい、退職するのか迫られてしまう場合があります。希望通りに新しい転職先が決まれば良いですが、不採用だった場合に気まずい思いをすることになります。
そんなバレないでしょ?
という方も、飲み会の席でうっかり言ってしまったり、同期になんとなーく言ったら全体にバレてしまった等は十分に考えられます。どうしても相談したい場合は信頼できる相手にバラさないように念を押すようにしてください。
転職活動はバレずに行うのが基本です
職場によっては1年前に退職願を出すように言われる
退職1年前までには退職希望を出しなさい!
こういう職場って結構あるんですよね
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は看護師ほどスタッフ数も多くないし、一般企業とも違うようで、このように言われることはよくあります(hamaguriの前の病院もそうでした)
勿論、法的な拘束力はありませんので、労働基準法としては『2週間前までに』退職願を提出すれば大丈夫です。ただ、残されたスタッフのことを考えて自分の転職先が決まったり、退社の意志が固まりすぐに転職先を探すわけでも無ければなるべく早く伝えることが良いです
退社まで6ヶ月~3ヶ月前
- 転職活動を続ける・見学や採用試験を受ける
- 転職先の内定をもらったらなるべく早めに退社の希望を伝える
- 労働基準法としては2週間前ですが…
- 有給休暇取得のスケジュールについて相談
転職先の内定をもらったらなるべく早めに退社の希望を伝える
まずは転職活動に専念して、(見学→)採用試験→合格を目指しましょう!
内定が決まってしまえば、なるべく早く退職願を出すのが良いです
円満退社を目指す上では今いる職場になるべく負担をかけないで退社するのがベストです
早めに伝えることで今の職場の人員補充をする期間が長くなりますし、自分自身も気持ちの余裕が持てます。私も内定が決まってからいつ上司に報告しようか、タイミングを見計らってと3週間くらい経ってしまいましたが、実際に退職希望を伝えてしまえば、その後は非常に楽になりました
まあ、その時、イヤミを言われたりはしましたけど…そんなことも「どうせ辞めるんだし」とスルー出来るので、嫌いな上司・同僚以外の他のスタッフへ負担をかけないために、そして自分のためにも【内定確定後になるべく早く】退職希望を伝えましょう
労働基準法としては2週間前ですが…
法律上は『2週間前までに』退職届けを提出すれば大丈夫です
民法第627条1(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法:e-Gov法令検索
と、労働基準法としては『2週間前』に退職届けを出せば退職は出来ることになっています
ただし、法律上は大丈夫でも退職願いを受理してもらえない、退職を考え直すように説得されたりと退職2週間前の提出では危険です
有給休暇取得のスケジュールについて相談
有給休暇は全て取得して退社しましょう!
ポイントとしては
- まとめて有給休暇を取得することが可能か
- 難しいなら少しずつ分けて有給休暇取得は可能か
スケジュールの段取りをしましょう
快く有給休暇取得を認めてくれれば良いですが、そうでは無い職場もありますよね
本当は有給休暇は労働者の権利ですから、理由を言う必要は全くありません!ただ、それでもなかなか有給休暇が取れないのが現状です…
そういう私もリハビリ科内の内部規定において退職前の有休休暇取得は勤務期間が5年以下は3日と決められており、こんな理不尽な条件を私は泣き寝入して受け入れてしまいました…
今思い出してもイライラしますが、このような理不尽な職場もあります!私のようにならないために事前に調整しましょう。有給休暇消化のためにも『退職2週間前』よりも早めに退職願を提出することを勧める理由です。
退社まで3ヶ月~1ヶ月前
- 絶対に今の職場の愚痴・陰口を言わない
- 有給休暇を取得する日取りを決める
絶対に今の職場の愚痴・陰口を言わない
退社まで3ヶ月~1ヶ月くらいとなると次の転職先が決まってくる時期になります
「辞めるんだ」と思うと良くも悪くも今の職場に執着が無くなります
おそらく、何か不満があるからこそ転職を目指したと思いますが、不満なことをつい愚痴とか陰口を言ってしまうとあなたへの評価は一気に下がります。どんなに不満があっても(常識的な範囲で)、そこで働き続けて行く同僚はいるので愚痴や陰口は言わないようにしましょう
有給休暇の取得する日取りを決める
そろそろこの時期になると退社までに
有給休暇をいつ取るか決めましょう
有給休暇は労働者の権利であり、退職・転職に向けて気持ちの準備や転職先に向けて必要な学習する時間が必要となります。
退社まで6ヶ月~3ヶ月でも触れましたが退社前にまとまって有給休暇を取得することが難しい場合にはそろそろ有給休暇を少しずつ取っていく必要があります
退社まで1ヶ月以内(有給休暇取得直前)
- 業務の引き継ぎ
- 最終出勤日には感謝の品を持っていく
業務の引き継ぎ
担当患者さんや委員会活動など自分の仕事内容をしっかりとリストアップして、後任の方に伝えていく必要があります
引き継ぎがしっかりと出来るかどうかで「〇〇さん辞めちゃうけど、次でも頑張ってね」となるか、「あいつは使えなかったな、辞めて良かったよ」となるかの分かれ目です
患者さんなどの引き継ぎが2〜3行でテキトーに引き継がれると、引き継いだスタッフが一からカルテを確認…
面倒くさ…なんなのあいつ!辞めるからって、やる気ないな
そう思われないように引き継ぎをしっかりと・丁寧にしましょう
最終出勤日には感謝の品を
最終出勤日には感謝の気持を込めて、お菓子などなにか御礼の品を持って行きましょう
嫌いな上司・同僚の為ではなく、他のお世話になった上司・同僚のためにです!
自分が辞めてしまった穴を誰かには代わってもらうので、「ありがとう」という感謝の気持で持っていくことで円満退社に繋がります
急な退職の場合でも大丈夫?
円満退社のスケジュールは分かった…
でも、今すぐ辞めたいんだけど、どうしたら良いんだ!?
今までは【理想的な】円満退社のスケジュールです。
「今すぐ辞めたい方」は…
法律上は『2週間前まで退職届提出』で退職出来ます
傷病手当金とは、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受け取れない場合に支給されます。
全国健康保険協会 傷病手当金 から引用
病気やケガには精神疾患(例えば、うつ病など)も含まれます
辛いから退職や突然休むではお金は1円も入らず、退職に追い込まれることもありますので、休職するならしっかりと何かしらの診断を医師の方にして貰う必要があります(退職すれば失業手当がありますが就職活動する必要があります(支給は自己都合退職なら3ヶ月後から))
休職手当(=傷病手当金)の特徴は
- 病気やケガの療養で仕事につけないこと
- おおよそ給料の3分の2が支給
- 期間は1年6ヶ月間
などあります。詳しいことについては調べていただけると良いと思います。
まとめ
今回は円満退社に向けて、理想的なスケジュールについて伝えさせていただきました。
医療職は結構業界が狭いので、業界から離れたり、地理的に離れないと、今後また前の職場の人と会う機会が結構あります。そのために円満退社をしておいた方が良いです
知識としては退職届けは『退社2週間前でOK』というのは覚えておいて、なるべく余裕を持って退社出来るように調整できれば尚良し程度いきましょう!
もう限界だったり、今のチャンスを狙う場合だったりは、早めに休職や退社は出来ますので対応を考えましょう!
円満退社して理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として、次はホワイト職場で活躍できることを願っております