新卒の時はなんとなく病院の方が学べると思ったけど、今は病院以外の職場も気になってる
でも、病院以外のイメージがつかなくて…不安💦
就職先と特徴をまとめて教えて!
実は理学療法士の56.9%が病院勤務・作業療法士の51.7%が医療法人に勤務しています
なぜなら、実習地の殆どが病院で、「なんとなく病院の方が学べる」「成長できる」といった、なんとなくの理由で選ぶからです
そういう私も急性期・回復期・維持期の病院、今は急性期、病院ばかりで働いています。
私の職場は半数以上は転職経験者なので、実体験も交えながら病院も含めて就職先について解説しますね。
本記事では病院、病院以外の就職先9選のトータル10個の就職先を解説!
本記事を読むと、就職先はなんとなく病院と決めていた方にとって、自分に合った就職先の選択肢を増やすことが出来ます
- 病院
- クリニック
- 施設(介護老人保健施設など)
- 訪問事業所
- デイサービス/デイケア
- 大学・専門学校
- 行政
- スポーツ・フィットネスジム
- フリーランス
- 一般企業
についてそれぞれの特徴とメリット・デメリットをお伝えします
【現役理学療法士が解説】病院だけじゃない!?転職先候補9選とその特徴
はじめに理学療法士はどんな職場で働いているのかを知っておきましょう
理学療法士の就職先としては
職場 | 日本PT協会会員数 (全体:129,875人) | 割合 |
---|---|---|
病院 | 73,947人 | 約56.9% |
クリニック・診療所 | 10,481人 | 約8.1% |
施設 (医療福祉中間/老人福祉のみ) | 7,878人 | 約6.1% |
デイサービス等 (医療福祉中間/老人福祉のみ) | 1,275人 | 約1% |
訪問事業所 | 3,506人 | 約2.7% |
教育・研究施設(養成校等) | 2,732人 | 約2.1% |
スポーツ・フィットネス施設 | 99人 | 約0.1% |
自営・開業(フリーランス) | 162人 | 約0.1% |
自宅 | 25,920人 | 約20.0% |
その他 (身体/知的障害者施設・児童福祉施設・行政等) | 3,875人 | 約3.0% |
のように6割近くが病院勤務となっています。日本理学療法士協会会員は令和2年度の理学療法士国家試験の累計合格者人数は182,693人であり、約71%が協会員
作業療法士は医療法人で働いている人が51.7%(休業中・非有効を除けば60.3%)
①【就職先ナンバー1】PTの56.9%が病院に就職:特徴を徹底解説
最も就職先として多いのが病院勤務になります
- 疾患や年齢層などは病院によって大きく異なる
- 急性期・回復期・維持期によってリハビリの進め方は結構違う
- 総合病院となっていても、特定の疾患の方が殆どという病院も多い
- 特徴については転職サイト・エージェントを利用して確認してもらったり、実際に見学した際に聞いたりなど、就職試験申し込み前に確認することをオススメ
メリット
- 職場数が多いので比較的就職はしやすい
- 療法士が多い職場であれば、比較的休みやすかったり、相談しやすかったりする
- 指導/教育プログラムがしっかりしている職場が多い
- 疾患や回復過程を学べるので療法士として経験を積みやすい
デメリット
- 突発的な入院・リハビリ介入依頼があり、業務量に変動があるかも
- 書類関係が多く、デスクワーク量も比較的多い
- 研究発表など教育の一環でほぼ強制する職場がある(職場による)
- 自分のやりたい分野があっても人事の関係で異動があるかも(院内・法人内異動の可能性)
- シフト制や365日制としている職場が多く、土日や年末年始休めないかも
研究したい人には向いている職場ですが、通常業務にプラスでの業務となります。あくまで『自己研鑽』として残業代が払われないなんてことはザラです。そのため、毎年・2年に1回は学会・専門誌に投稿しているような職場は研究を半強制している可能性が高い。
総合病院の特徴は?
- 様々な疾患の方が入院しており、療法士としては医学的知識・経験・リスク管理等を得やすい
- 自分がどの分野(脳血管疾患や整形外科など)に興味があるのか、分からない…色々な疾患を学びたいと思っているならオススメ
ただし、『総合病院』と謳っているものの、実は入院患者さんの殆どが特定の疾患の病院もあります
特定の分野に特化した病院(特化型病院)の特徴は?
自分が特定の分野を極めたい・成長したいと思っているなら、特定の分野に特化した病院
具体的には脳血管疾患・整形外科・循環器・呼吸器科・小児科・神経難病などの患者さんの割合が高い病院を指します
総合病院だと思って就職したのに、9割は整形外科じゃん💦
以前に勤めていた病院は総合病院で脳血管疾患・内科・外科・循環器科・消化器外科がありましたが、実際にリハビリをする患者さんの9割は脳血管疾患でした。そのため、ホームページ上では多くの科があり、総合病院となっていても特定の疾患の方が殆どという場合もありますので、要確認
逆に特定の分野をを極めたい!と、はっきりしている方には特化型病院がオススメ
急性期・回復期・維持期(療養)病院の違いは?
急性期病院は、救急搬送されてきた方など発症直後・急性増悪した患者さんがメイン。
疾患の回復段階を知れ、リスク管理などを徹底的に学べる職場。ただし、受け持ち患者が多いこと、介入時間の短さ(1単位20分)や退院・転院が多く書類の量も多く、比較的業務量が多い。
回復期病院はリハビリの王道です!長ければ180日間という長期間みっちりとリハビリをすることが可能。1人あたり2〜3単位介入出来るので、自分の思った介入はしやすい。しかし、その分リハビリの責任が大きい。365日体制が殆どなので、土日など固定の休みが取りづらいかも。
維持期(療養)はある程度医学的治療は終了、または慢性的・長期的に医療処置が必要な方に対するリハビリ。発症から期間が経っているため、疾患自体の回復段階を学びづらい。
詳細については【【転職初心者向け】56.9%のPTが病院勤務!急性期・回復期・維持期(療養)違いは?】で詳しく解説していますので、どうぞ
②クリニック;職場環境は様々だが、自分に合っていれば最高の職場に!
開業医の先生の専門分野のみの方が来ます
1日10〜18人ほどリハビリすることも多く、短時間の介入で効果を出す能力が求められる
メリット
- 特定分野で集中して介入出来る
- 昼休みが長い(2時間以上)
- 給料・福利厚生・職場雰囲気(職場により大きな差あり)
- 日曜・祝日・お盆・年末年始で休みが固定しやすい
デメリット
- 業務終了時間が遅い職場が多い
- 少人数の職場が多いので休みづらい
- 土曜出勤がある職場が多い
- 給料・福利厚生・職場雰囲気(職場により大きな差あり)
午前の診察時間が12:30まで、午後の診察が15:00〜18:00くらいのクリニックが多いので、病院や施設と比べると業務終了時間が遅くなりがちですね
良くも悪くも医師のワンマン経営となりやすいので、給料・福利厚生・職場雰囲気などは職場で全然違う!
友人がクリニックで働いていた時は給料・ボーナスは一般的な病院よりも高いし、社員旅行で海外旅行までありました(旅費は院長持ちで)!
③施設;長期での関わりの中で成長したいならオススメ
介護老人保険施設・特別養護老人ホームのメジャーな2つについて説明していきます
介護老人保険施設(老健)は、医療機関から退院後すぐに自宅退院が出来ない方が自宅復帰を目標にした施設であり、リハビリの必要性が高い職場です。個別リハが中心となります。自宅退院する方が多いと、施設としては加算・補助金を受け取ることが出来るので、リハビリスタッフとしては自宅退院を目指す場合が多い。
特別養護老人ホーム(特養)は長期入所を前提とした施設で、入居要件に「要介護3以上」としているので、介護依存度が高い利用者が多くいる職場となります
業務内容としては
- 個別リハビリ
- 集団で体操指導
- ベッド周囲の環境調整(本人が動きやすい・怪我のしづらい環境を作る)
- 歩行補助具(杖や歩行器など)の選定
- 施設内の動線の検討 など
メリット
- 突発的なリハビリ介入は起きづらく、一日の予定を立てやすい
- 利用者さんとの一緒に過ごす期間が長い
デメリット
- 職場によっては食事介助・移動介助・排泄介助などリハビリの必要性とは別に介護業務を強いられることも(職場による)
- リハビリの職員数が少ない傾向にあり、教育・指導は職場環境に大きく左右される
機能訓練指導員について
施設で働くならおすすめの資格が『機能訓練指導員』!
介護保険法によって定められている職種の一つで、利用者さんの心身の状態に合わせた機能訓練を行い、身の回りのことが出来るように支援する職種 通所介護や介護老人保健施設などでは『機能訓練指導員』の配置が必要
受験条件として、看護師または准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師の7つのいずれかの資格が必要です
資格取得することで資格手当として、給料upにつながる職場もあります
施設によっては配置が必要な職場もあるので重宝されやすい…ただし、逆に退職しづらいリスクも…
④訪問事業所;年収UPが目的なら、一番現実的な選択肢
訪問リハビリテーションとは… 在宅で療養している方・通院してリハビリテーションをすることが困難な方に対して、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が利用者さんの自宅に伺い、住み慣れた自宅でリハビリテーションすることです。身体機能の改善や日常生活動作の安定、動線の検討、自宅や屋外への外出を目指した動作訓練などをしていきます
利用者さんの自宅に行くので、地方だと自動車運転が必須になる職場が多い
メリット
- インセンティブ報酬(実施した単位数などによってプラスされる給料)を導入している職場が多く、高年収を狙える可能性あり
- 良い意味で事業所から離れるので1人の時間がある
- 生活期の状況を学べる
デメリット
- インセンティブ報酬を導入している場合は休みが多いと給料がそれほど高くない可能性あり(職場による)
- 都市部なら自転車or自動車、地方なら自動車での移動となるため、天候の影響を受けたり、交通事故リスクあり
- 離職率が異常に高い
ただし、給料は明らかに高く、20代で年収500万円以上を狙うなら、ほぼ訪問リハくらいしか無いと思います
⑤デイサービス/デイケア;集団リハ・予防医学に興味があるなら
デイサービスとは… 「通所介護」のことで、利用者さんが施設に通ってきてもらい(デイサービス側が送迎することが多い)、そこで食事や入浴などの身体介護や機能訓練として身体機能の維持・改善を目指して介入を行う。
デイケアとは… 「通所リハビリテーション」のことで、身体機能の維持・改善や日常生活動作などの訓練などを主として行う通いのリハビリテーションになります。デイサービスよりもリハビリに特化。
メリット
- 個別リハだけでなく、集団リハについても経験出来る
- 予防医学についても経験が積める
- 生活期(退院後や加齢による低下)の状況を学べる
デメリット
- リハビリ以外にもさせられる可能性あり
- リハ職が少ない職場が多く、急な休みや退職しづらい
リハビリに力を入れているデイサービスなのですが1日の利用者さんの人数(1日100名程度)や登録利用者さんの数も多く、それに比例して介護職員さんが多いのですが、理学療法士は3名でまわしておりシフトなどで通常2人体制、日によっては1人体制の時もあるとのこと。送迎も約2時間半かけて回っています。なので、リハビリにかける時間もなく流れ作業になっていて、やりがいが見つけられず、また周りは知らない人ばかり。激務により考える間もなく1日が過ぎて行ってしまいます。(一部抜粋)
引用:Yahoo知恵袋
利用者さんの送迎で自動車運転など、リハビリの仕事以外もしなければいけない職場があり、イメージとのギャップに苦しむかも
⑥大学・専門学校;研究者として、専門性を出していきたいならココ
理学療法士として養成校の大学や専門学校の学校の先生になる道
- 研究が好き
- 研究をメインでやっていきたい
- 学生への指導が好き
メリット
- 教授など将来的にはかなりの高収入を得られる
- 研究など自分の療法士としての価値を高めやすい環境
デメリット
- 採用までのハードルが高い(絶対では無いが、大学院の進学など)
- 転勤のリスクあり
そんな方にはおすすめの職場になります
ただし、PTの2.1%になるので、就職先としては狭き門です…
大学・専門学校で働くなるには?
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士については教員免許は必要ありません
大学や専門学校を卒業後、大学院へ進学し「博士号」の取得がほぼ必須となります(もしくは、博士号取得を目指しながら)。この時点で普通に臨床だけでやっている理学療法士にはハードルが高いですよね
日中は普通に働いて、夜間や休日を使って、講義や研究などを進めていくのでかなりの『ガッツ』と『覚悟』を持って、挑戦することが必要となりそうですね。通常の勤務だけで疲れてるのに、更にそこから大学院に通って研究しているとは…尊敬します💦
私の友人で
大学院卒業のタイミングで「大学で働かないか?」って誘われたわ。
今の病院の方が給料高いから断ったけどね。
って人もいたので、大学院での人脈も大切なのかもしれません
⑦行政機関;地域に貢献できる公務員
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として、役所や保健所で勤務します
公務員です!!!
メリット
- 給料・福利厚生・退職金が安定
- 住宅ローンなど借りやすい
- 社会人として、リハビリ以外での経験を積める
デメリット
- 臨床から離れてしまう
- リハビリ以外の業務が多い(地域との関わりの立案や予算請求など、多岐にわたる)
⑧スポーツジム・トレーナーでスポーツ分野で働く。ただし、理学・作業療法士としては働けない…
筋トレや若い方に指導したい、スポーツ分野で働きたい!
と思う方には良い就職先です
病院・施設・クリニックなどどうしても高齢者が中心となりやすく、スポーツに興味を持っていてもスポーツ分野で働ける療法士はごく一部
その点、スポーツジムでは若い世代やスポーツ関連で働ける職場になります
メリット
- スポーツ分野で働ける
- 国家資格を持っていることで優遇されるかも(採用や給料など)
デメリット
- コロナ禍では給料が不安定だった…
- 理学療法士・作業療法士としては働けない
理学療法士は法律上で『医師の指示の下で』理学療法を提供するため、スポーツジムでは【国家資格;理学療法士/作業療法士】として働くわけではありません。ただし、国家資格を持っていることで優遇される可能性は十分にあります
アスレティックトレーナー(日本スポーツ協会公認)について
スポーツ分野で働くならおすすめ資格の『アスレティックトレーナー』
理学療法士にプラスして付加価値を提供できます
公認スポーツ指導者制度に基づき、JSPO公認スポーツドクター及び公認コーチとの緊密な協力のもとに、競技者の健康管理、外傷・障害予防、スポーツ外傷・障害の救急処置、アスレティックリハビリテーション、体力トレーニング及びコンディショニング等にあたる。
日本スポーツ協会 アスレティックトレーナー から引用
ただし、資格取得にはかなりハードルが高い💦
- カリキュラム学習時間:750時間(講習及び自宅学習)
- 試験:筆記試験と実技試験
- 受講/受験料等:132,000円(税込)
- 登録料:4年間で20,000円(初回はプラス3,000円)
- 自主学習でプラスα
カリキュラムだけで750時間、受講・登録費で15万以上💰はかなり強い気持ちで望まないと…
スポーツトレーナーは特に資格は必要なくても働けるので、【理学療法士】【アスレティックトレーナ】の資格があれば非常に専門性・信頼性高く働けると思います
⑨フリーランス;雇われない働き方
理学療法士がフリーランスとして働くのは
- 整体院やカイロプラクティックを開業
- セミナー講師
- 専属契約(パーソナルトレーナー)
などの道があります
メリット
- 仕事内容・時間など自分で自由に決められる
- 雇用されるよりも収入は自分次第で増やしていける
- 休日だけフリーランスとして働くのもアリ
デメリット
- 収入が不安定
- 住宅ローンなど借りづらい
いきなりフリーランス一本で行く!というよりも、仕事終わりやったり、休日だけだったり、二足のわらじで行くのも良いのでは無いでしょうか?
これからマイホームを考えている人は注意!
会社(病院等)勤務と同等の金額をフリーランスとして稼いでいても、住宅ローンは借りられない・借りられる金額が少ない傾向にあります
銀行としてはフリーランスは不安定とされてしまうため、住宅ローンなどを借りる予定がある方は注意が必要
※副業について…
公的病院(県立・市立病院など)などで働く『公務員は副業禁止』ですので、注意してください!また、民間でも『副業禁止』としている職場は法的な拘束力は無いにしても、バレれば今の職場で働きにくい環境になりますので、バレないように
理学療法士は開業出来るのか?
理学療法士として、独立・開業して『理学療法の提供』は出来ません 法律上、理学療法士は「医師の指示の下で」介入することになっていますので、独立・開業した際に医療診療報酬や介護診療報酬としては得られないのです
でも、理学療法士で開業している人もいるよね?
整体やカイロプラクティックなどは医療行為には該当しないんですよね。そのため、整体として理学療法の知識・手技を使って利用者さんに提供してお金をいただくのはアリです
「整骨院」は「柔道整復師」の国家資格が必要となるので、理学療法士として「整体院・カイロプラクティックはOK」だけど「整骨院は柔道整復師」と覚えておきましょう
セミナー講師やパーソナル・スポーツトレーナーも資格は必要ないので、理学療法士として独立・開業することは可能です
⑩一般企業;リハビリやめたいなら。国家資格を有利に使って転職できるかも
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士そのものを辞めてしまって、違う職業を目指します
PT/OT/STの国家資格を持っていることで転職しやすい職業などもあり、療法士としてはもう働けない、自分に合っていないなどと思っている方には良い選択肢になります
国家資格を有していることで優遇されやすい職業は
- 医療機器メーカー
- キャリアアドバイザー(人材コーディネーター)
- 児童発達支援/児童指導員
- 福祉機器事業
- ベンチャー企業
- 治験コーディネーター等
- 養成校教員
が一般企業からリアルに求人のある職種です(2022年2月筆者調べ)
メリット
- 職業によってはリハ職よりも大きく給料upを狙える
- 仕事の選択肢が広がる
デメリット
- 業界が変わるので転職が難しい
- 転職後の働き方が分からない
どうしても未知の業界に転職するので、情報不足になりやすいです
転職サイト・エージェントの利用で情報収集しないと、きついかも…
転職情報や転職先、面接まで幅広く転職活動全般でアドバイスをもらえるので、過信はしないように注意して利用しましょう
詳細は【【転職求人あり】理学・作業療法士、言語聴覚士から別の道へ専門性を生かした6つの職業を紹介】もみてください
自分に合った就職先を見つける方法は?
転職先に求める条件に優先順位をつけることです!
転職先に求める条件をまずは列挙していきましょう
例えば、
- 給料
- 残業時間
- 通勤時間
- 就業時間
- 雇用条件(正社員・フルタイム・パートタイム・時短勤務…)
- 年間休日数
- 福利厚生
- 人間関係
- 研究・発表の重要性
と要素はたくさんあります
正直、全てを叶えるのは難しい💦
優先順位をつけて、『ここだけは譲れない』ポイントを自分の中で決めておきましょう
どうしても学生の実習や周りに合わせてなんとなく『病院』を選んだ方も多いと思います
病院は疾患の回復段階を学ぶには非常に良いのですが、病院以外の選択肢をしっかりと考えていくと、自分のホワイト職場に近づけるキッカケに!
例えば、
とりあえず給料をあげたいんじゃ!
っていう人なら、訪問事業所などで基本給➕インセンティブ報酬がある職場を選ぶのが手っ取り早いです
でも、やっぱり転職自体も不安だし、病院以外ってどうなんだろ?
って思いますよね
そんな時は直接私(@PT_ethitoku)に連絡ください。
また、他の職場で働く方のSNSを探してみて、DMを送ってみるなども良いと思います
リハ職は約6割が病院勤務です
そのためになんとなく病院で働いて、辛くなっている人が多いと思っています
転職先に求める条件に優先順位をつけましょう
理学療法士・作業療法士の転職は厳しいのか?
- 年齢→なるべく30代まで転職しておく
- 転職先→公務員は狭き門、訪問事業所は求人多め(離職率高い)
年齢;なるべく30代までに転職しておく
理学療法士の平均年齢は男性34.8歳・女性33.8歳(日本理学療法士協会;統計情報(2022/05/11確認))
そのため、40歳以上となるとある程度実績のある方で始めから指導役・管理者候補として起用出来そうな人材を確保したいとなるため、転職の枠が狭まります
リハビリの診療報酬は1年目の新人がやっても、20年目のベテランがやっても、全く同じ報酬のため、職場としてはあえて給料の高い40代を採用する際には明確なメリット・強みが無いと採用したく無いのが、現実です
そして、療法士の需要と供給からも2026年までに転職を考えていた方がやりやすい
需要と供給が2026年頃を目処に逆転してしまうんですよね💦
ちなみに、需要ケース1とは「残業なし・有給休暇年間20日取得」。その受容ケースですら、あと4年ほどで逆転(療法士が多すぎ)の状態になってしまうため、焦って適当に転職するのはダメですが、転職活動は始めておくことをお勧めします
転職先によって、転職のしやすさは全然違うことを知っておく
転職先は公務員、つまり公立病院などの募集は退職者が出たら採用するなどとしている職場が多く、毎年募集がかからないことも多いので、かなり狭き門になっています
逆に、訪問事業所は毎年新しく設立されており、さらに離職率も高いので、就職するという観点では転職しやすい
離職率の高さは訪問リハがダントツで高く、37.4%
つまり、訪問リハで1年に4割近くの人が辞めちゃう職場って…
つまり、【年齢】と【転職先】によっては、転職そのものが厳しいんです!
なるべく早く、現状を知り、行動に移すことが重要!
【まとめ】理学療法士・作業療法士の就職先候補10選|病院だけじゃ無い
- 病院
- クリニック
- 施設(介護老人保健施設など)
- 訪問事業所
- デイサービス/デイケア
- 大学・専門学校
- 行政
- スポーツ・フィットネスジム
- フリーランス
- 一般企業
のそれぞれの特徴とメリット・デメリットをお伝えしました
自分に合った転職先を見つけるためには、転職先に求める条件の優先順位をつけること
また、理学療法士・作業療法士の転職事情は年々しづらくなっていると、思っていた方が良いと思います
理由は【年齢】【転職先】です
年齢を重ねるほど、就職のし辛さ、そして需要と供給からも療法士が増えすぎ
それぞれ個人によって適した職場は違うと思いますので、気になるところだけでも読んで頂いて、ある程度予想しながら就職活動の参考にしてもらえればありがたいです
【就職先】+【公務員になりたいか】+【正社員or契約社員・パートなのか】
を考えると更に選択の幅が広がります
自分に合った職場を探していきましょう!